多くの人がコレクションや収集に夢中になるのはなぜ?

趣味の一つとして、特定のなにかを集めているという人はたくさんいます。

例えば宝石や絵画といった実際に価値のあるものから、切手やテレホンカードや旧貨幣、おもちゃや映画やアニメのグッズ、トミカやフィギュア、中にはビール瓶の蓋を集めているという人もいます。

そのものに興味のない他人から見たらお金の無駄遣い、ごみの山とも思われる事もあるコレクションですが、どうして人はものを集めるのが好きなのでしょうか。

ここではその心理について探ってみたいと思います。

コレクターには男性が多いといわれています

はっきりとした理由は不明確ですが、女性よりも男性のほうがコレクションにはまる傾向が高いと言われています。

その心理は他人より優れたいという競争心理や太古からの狩猟本能のためかもしれません。

例えば、「他の人が持っていないすごいもの」を持つことは、優越感や達成感を得ることにも繋がります。

その心理の背景を狩猟時代まで遡ってみると、強い武器を手にしたことで力を強め、大きな獲物を捕らえられれば周囲へ自分の力をアピールすることができたでしょう。

また、自分を象徴するものとしても使用する武器や道具が重要な役割を担っていたといわれていたことを踏まえると、男性は昔から本能としてものを収集しやすい傾向にあると考えても不思議ではありません。

女性がコレクションするのは自己表現に繋がるものが多い

男性が趣味に関するものや珍しいもの、感情移入しやすいものを集めるのに比べると、女性は自己表現のために日常的に使用するものを多く集める傾向にあります。

例えば洋服やアクセサリーといったものをたくさん集めるのは、自分を飾って美しくありたいと思う心理からきていると考えられます。

最近若い女性にも見られるアニメなどのキャラクターグッズを集めているのは、そのキャラクターへの愛情を示したい自己表現のためともいえるでしょう。

コレクターは主に3タイプに分けることができる

1.コミュニケーションツールとしてものを集めるタイプ

このタイプは子どもによく見られるような「仲のいい友達が持っているから僕も欲しい」「交換する行為が楽しい」というようなタイプのことです。

物そのものよりもコミュニケーションを重視しているので、人と共通の話題を持てることや交換してコミュニケーションをとることに喜びを感じています。

このタイプの場合は物自体に執心しているわけではないので、流行などが過ぎると収集をやめるのに苦労しないともいえます。

2.子どもの頃欲しくても手にできなかったものを大人になって集めるタイプ

子どもの頃に欲しくても買ってもらえなかったおもちゃ等を、大人になって全て手に入れようとするタイプです。

このタイプは無意識に親や家庭環境への不満や葛藤を抱いており、物を収集することでそれを払拭しようとしているともいわれています。

この心理状態の場合はその葛藤が解消されるまでコレクションをやめられないので、強迫観念のように見える集め方をするケースがあります。

収集行為が家庭環境への反抗だと自覚するまではやめることが難しいタイプといえるでしょう。

3.ものを集めることで社会認知欲求を満たそうとする代償行為タイプ

代償行為タイプとは、人間関係がうまくいっていないときや、人から認められていないと感じるときなど、現実での社会上の不満をコレクションで満たそうとするタイプのことです。

このタイプはコレクションが完璧にそろったり、現実で社会上の不満が解消されたりすることで欲求が満たされて収集行為が落ち着く場合があります。

しかし完璧に揃えられないと自分自身を不完全に感じてしまうため、揃えられるまではなかなか収集をやめられない傾向にあるようです。

このタイプの場合、新商品が続々出るようなものや古くて手に入りにくいものなどを集めるのはできるだけ避けた方がいいでしょう。

コレクターが抱える3つの心理

コレクションや収集に熱中してしまう人が抱えている精神状態として、全部集めないと気が済まない「完璧主義」、同じ趣味をもつ人に差をつけたいと思う「優越感」、集めることが義務になってしまい不安でやめることができない「強迫観念」の3つが挙げられます。

コレクションは基本的に自己満足に繋がる趣味の一つではあります。

しかしあまり熱心になりすぎると他のことに集中できなくなったり、他人を必要以上に羨んだり、どうしても手に入れようと躍起になりすぎて借金にまで手を出してしまうなど、日常生活に支障をきたすことがあります。

特に3つ目の精神状態である「強迫観念」で収集を止められないときは、「強迫性障害」といった精神疾患の可能性もありますので、知人や自分があまりに極端な収集癖を持っていると感じた場合は専門医に診てもらうことも視野に入れましょう。

興味がない人にとって大半のコレクションは不要なもの、お金の無駄遣いのようにしか見えないものですが、集めている人にとってはその人なりの理由や心理が存在しています。

また、結婚や職場などの環境の変化によって、コレクションを辞める人が多くいるのも事実です。

例えば、トミカの収集をしていた人はミニカー・トミカ買取おすすめ情報やプラモデルが好きだった人はプラモデル買取おすすめ.COMなどの買取サイトを利用して生活に区切りを付けた方もいるようです。

最近では収集しているグッズの価値を理解し、購入する業者も増えているので、コレクションを手放す際にも損をせずにお得にやめることができるようになりました。

周囲の人や自分がなにかを収集することに熱中しているとき、そのコレクションに何を求めているのかを分析してみると、その人や自分の置かれている心理状態が少しわかるかもしれません。